ピアノ検定試験について

Atelier Canon Piano Studioではピアノ検定試験に、ギルド認定試験を採用しています。

ギルド認定試験について

▽写真は西日本では初となる(日本では第3回目)ギルド認定試験に合格した授賞式の様子

アメリカを中心に8万人を超えるピアノ指導者が会員登録を行っている
ピアノ指導者のためのNPO団体American College of Musicians 通称ACMは85年以上に渡りACM会員の生徒さんへ「米国ギルド・ピアノ検定試験」を開催しています。
ACM主催のギルド試験は1929年、アメリカのテキサス州で45名の参加者と共にスタートし昨今では約850の地域で毎年11万人を超える参加者を集うピアノ検定試験へと成長しました。
ACM本部より認められた審査員は厳しいトレーニングをうけており、審査員は各参加者のピアノ演奏を一対一の環境で自らの生徒のように大切に思いながらも誠実な審査を行います。
アメリカには多様な人種が集まっており、異なる環境で育ったピアノ指導者はそれぞれ独自の教育方針を持っています。「多様性」が豊かなアメリカでは、芸術の教育者の意識においても「生徒の異なる個性を理解し、生徒の成長と可能性を信じ、自らも生徒と共に成長する」というベースがあります。この考えは、多様な価値観が混合する環境の中で様々な才能の芽を開花させる土壌となっています。
ギルド試験の参加資格はACM公認指導者の生徒さん全員に与えられており、その特徴は「課題曲の指定なし」「演奏時間の制限なし」という点に加え、 「詳細なレポートカード」を作成する点にもあります。
ACM本部は「参加者のレポートカードは指導者の通知表」とも考えており、試験後、指導者の方へ必ずレポートカードの内容を今後のレッスンに活かすように呼びかける事で、自らのレッスン内容を客観的に振り返る「きっかけ」を作っています。
ギルド試験は「各演奏曲」をACM独自の52項目で「C(良)」「A(劣)」「空白(平均)」で判定する事からはじまります。全ての曲の演奏が終了すると、レポートカード内に記された「C(良)」「A(劣)」の獲得数を集計し、その総合点によって、各級の合否判定を行います。合否判定後、審査員は各参加者のレポートカード内にコメント(総合評価)を記入し、ギルド試験は終了します。レポートカードは後日ACM公認指導者経由で参加者全員へお渡ししています。
この審査員からの手書きのコメント付きレポートカードの存在は、ACMと8万人のピアノ指導者を繋ぐ重要な架け橋となっており、長年に渡ってギルド試験がアメリカのピアノ指導者より支持され続けている要因の一つとなっています。
参加者にはレポートカードの他に、参加賞としてピンバッジと修了書が全員に贈られ、日本支部では参加回数に伴いメダルやトロフィーなどをご用意しています。
ピアノ教育に携わる皆さんが日々、目的を持ってピアノレッスンに励むことのできる環境作りのお手伝いをする事を第一に考え活動してきた、世界で一番大きなピアノ指導者のNPO団体ACM.アメリカの「個を認める教育」、そして「ギルド試験が指導者に与えるレッスンのヒント」是非この機会に触れてみてください。


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